DIY テントファクトリー ウッドテーブル(改)

へり

2023年03月21日 22:57

 このテーブルは他メーカーのウッドテーブルより安価だが木材は固いケヤキが使われており、アウトドア 製品の中にあってとても珍しい。

 表面仕上げがオイルではなく、塗装されているのでピカピカのつや感が残念なポイントだ。23年現在、既に 廃盤のようである。



 熱々のフライパンを置く為にパンチングプレートを追加して焚火テーブル化したり、改造してずいぶん長く使ってきたのだが、焦げたり汚れが目立ち、プレートもヨレヨレになってしまったので再改造する。



改造内容は下記

①塗装を削りオイル仕上げに変更
②天板木材の入れ替え
③パンチングプレート固定方法変更
④シエラカップホルダー追加
⑤金属ロックの変更


 ケヤキは表参道の並木道にたくさん生えてる木だが、材料としては割と入手が難しく、代替品としてブラック・ウォルナットとホワイトアッシュ(タモ材)を使用した。




 今でも後悔しているのだが、もし私に財力があれば、新築時に自宅の床は全てウォルナットの無垢床にしたであろう。しかし、かなりの予算オーバーで、泣く泣く諦めたわけだが、従ってこのウォルナットには若干のコンプレックスがある。せめてキャンプで使うテーブルに採用したいw


 ウォルナットはテーブルの天板に使う量だけでも目を疑う価格だったが、今回府中家具.comで注文した。

 最近はウッドショックの影響か、ホームセンターで入手できる木材も著しく品質が低下しているので、ネット注文は心配だったのだが、反りも割れも汚れも傷も無い、非常に美しい木材を送付頂いてとても感謝している。

 予算の都合上、ギリギリの量しか買わなかったので、これ以降のプロセスで失敗は許されない、、、。



①塗装剥がし

  テーブルをバラし、40番のヤスリをかける。ケヤキは硬く、この作業は電動工具を使っても一苦労だ。土台部分、足部分の塗装を剥がす。
















②天板木材の入れ替え

 次に購入したウォルナットとタモ材の処理。

オリジナルの天板はタッピングビスで固定されているのだが、この固定が以前から気に入っておらず、ダボ継ぎで固定する事にした。これで天板からビスは見えない仕様になり、平らな天板になる。



 

 ダボ材はφ6の30mmを使用した。土台側に20mm、天板側に10mmはめ込む設定にする。




 ダボ穴はストレートガイドを使って開ける。ここで垂直を出さないと、結果的に天板の位置が斜めになってしまうので慎重に。





 マーキング治具を使用して天板の位置を決めていく。













③パンチングプレート固定方法変更

 ガソリンバーナーユーザーの私は、どうしても卓上に熱くなる道具を乗せられた方がソロキャンプが便利であり、せっかくの木材だが、パンチングプレートはこれまでと同様に組み込む事にした。

 但し、強度と耐久性を上げる為、取り付け方法を変更する。一旦仮組した木材を外しプレート分をカットする。ウォルナットもタモ材も丸ノコを入れてびっくり!SPF材と違って硬い!しかもカットした後、いい匂いがするw


 これまでプレートはL字金具で4点固定していたのだが、これだと歪むので、木材全体の上にのせて目立たない小さなビスで固定する事にした。プレート厚0.8mmに対して木材を約1mm削る。おおざっぱにトリマーで削った後、ノミで仕上げていく。








再び仮組して、全体の状態を確認。プレートが綺麗に収まるように削りこんでいく。




 ここから表面の加工に入る。taku-cさんからお借りしたDIYトリマーの名機、RYOBI MTR42にR6.3mmのビットを付けて、木材の角を落とし丸めていく。









 木材のRの順序をどのように入れるか考えるのも楽しい。



 いよいよ接着工程。もう後戻りできない。木工ボンドは今回初めてGorilla Glueを使用した。耐水性がありアウトドア向け。しかしクランプの数が足りない。

 最近ホムセンで様々なクランプ見るのがすごく楽しいのだが、妄想ばかりしてないで4つぐらい買い足しておけば良かった汗





 最終工程、オイルフィニッシュ。ちょうど同じ時期にナチュログでウォルナットを扱っていたすけさんに教えていただいた亜麻仁油を使用。



 左:塗布前、右:塗布直後。





④シエラカップホルダー追加
 土台部分に穴を開け、IKEAで購入した金属棒を固定。(おそらくキッチン用品の取っ手かな?)
 













⑤金属ロックの変更
 足は金属棒を挿入してロックできる構造になっているのだが、このプラパーツに柔軟性が無くて使い辛い。



 ウッドビーズとメタルパーツ、革紐を使って、抜き差しし易いように変更した。










 

 完成







 新品のように蘇ったウッドテーブル。削ったり、切ったり、補修したり、ユーザーが後からどうにでも出来るのがこの手の木工製品の良いところだと思う。今後も長期にわたってソロキャンプで活躍してくれる事と思う。




  さて、パンチングプレートを組み込む為に、カットした高価な木材が余ってしまった。焚火に放り込むのは余りにももったいないので、この活用方法はまた別途。





■天板部分
 ブラック ウォルナット
   420×45×15mm 8本 7,836円
 ホワイトアッシュ
   420×45×15mm 7本 3,804円
 パンチングプレート
    t=0.8×200×200mm 2枚  3,600円
 プレート固定M2ビス 手持ち流用
 φ6木ダボ 手持ち流用
 亜麻仁油 100ml  798円    
 木工ボンドGorilla Glue 532ml 1,738円     

■シエラカップホルダー
 IKEA KALLRÖR 405mm×2個 1,200円

■金属ロック
  ウッドビーズ 手持ち流用
 牛革紐 2m 380円
 金属パーツ 350円

 TOTAL 19,760円






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