この更新が50回目の記事更新である。なんと50記事も書いてしまった。ブログを始めた時の印象は想像よりも作成に手間がかかり、「こりゃ続かねーな。。。」だった。まさか細々とだが50回も更新するとは、飽きっぽい自分にしてはかなり続いている。
これもひとえにコメント欄に貴重な情報書いてくれるみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。次は100記事目指します!
さて、いつものナルシスティックで無垢なソロキャンパーを気取る自分に戻ってキャンプレポートである。
注:2018年以降高ボッチ高原でのキャンプは禁止されています。
2015-09-20(日)~21(月) 長野県塩尻市 高ボッチ高原
自分の会社は完全週休2日制で祝日が休みじゃない。従って世間で言うところのシルバーウィークなるものが存在しない。そんな中、妻と子供は旅行に出かけるという。。。。。。チャンス到来。。。月曜日に有休を取得して2週連続のソロキャンプ。
間もなく訪れる冬キャンプシーズン。待ちきれなくて高度を上げた。さぁ行こう、高ボッチ高原へ。
12月第1週には積雪で道路が閉鎖されるので残された期間は2ヶ月強。天候はそれほど好条件じゃないが今日を逃すと年内に行けるかどうか分からない。飛び込みで泊まれるキャンプ場も無いだろうから自宅から200km先の高ボッチに野営する事にした。
中央道の渋滞に巻き込まれ到着したのは3時過ぎ。キャンプ場じゃないので炊事場は無く、水は持参しなければならない。トイレは第1駐車場と第2駐車場に設置されているものを利用する事になるだろうから必然とこの2箇所に徒歩で行ける範囲が幕営候補地となろう。
広大な高ボッチ高原。ゆっくりと設営場所を探したいところだが、最初に到着した第2駐車場で焦る。北アルプスを眺められる柵際は既にテントが多数張られており、わずかな場所しか残っていない。遠くまで来たのに張れる場所が無くなるのは非常にマズい。
あわてて
オップランドが張れるわずかな隙間に設営した。結果的に展望用のベンチを一つ独占する形になったが、これが後々深夜の恐怖と早朝の出会いを体験するきっかけになる。
雲に潜って見えないが街の向こう側には北アルプスが見えるハズ。
駐車場の反対側は小高い丘になっており、ここを400m登れば1664.9mの高ボッチ山 山頂。諏訪湖を中心とした景観と八ヶ岳 、富士山を眺める事ができる。テントの前には西に松本市、ここを登って東に諏訪湖。2ヶ所の夜景を見ることができる稀な場所だ。
山頂から東に見える諏訪湖。天気が良ければ向こう側に富士山が見える。
標高1664m。容易に天空だの絶景だのって言葉を使いたくは無いが、ボキャブラリーの少ない自分はやはりこの場所をその言葉で表現する他無い。車で行ける場所としては
陣馬形山キャンプ場に匹敵する景色だろう。
今日の酒はジムビームのオレンジーナ割り。久しぶりのバーボン。美味い。
日が暮れる。テント前には松本の夜景が広がる。
諏訪湖の夜景も三脚かついで見に行く。400mの暗闇を登るのはちょっとキツイが登る価値はある。
慌てて張ってしまったが、野営地としての第2駐車場、はっきり言っておすすめできない。キャンパーというよりはカメラマンに人気の場所。テント泊も多いが、車中泊も多く、アイドリングしたまま眠る人もいる。
ここは駐車場なので当たり前なのだが車が入ってくる。AM1時だろうが2時だろうが、3時だろうが入ってくるのである。シルバーウィークだからなのかも知れないが、高ボッチの中でも高ボッチらしい景色の場所なのでひっきり無し。
夜中になってもテントぎりぎりまで車が迫る。テントがヘッドライトで照らされ、エンジン音が迫る度に目が覚める。寝ぼけて車にハネられる錯覚をする。
車のドアが開き、足音が近づくが皆さんガイロープに足を引っ掛けるので深夜にテントが揺れる。とても安眠できる状況じゃない。寝ている時にガイロープを蹴っ飛ばされるキャンプがこれほど恐怖とは思わなかった。
次に来る時は景色をあきらめて別の場所に張ろう。
どれくらいの時間眠れたのかよくわからないがAM4:30に起床する。テントと反対側の諏訪湖の朝景を撮りに再び400m登る。しかし時既に遅し三脚が並べられて場所が無い。。。一体何時からここに居るのか恐るべしカメラマン魂。しかし悔しくない。見えるハズの八ヶ岳 も富士山も雲に覆われて見えないからだ。
しかし昨日雲に覆われていた北アルプスが今日はよく見える。穂高岳連邦(左)槍ヶ岳(中央)に朝日が射す。
テントに戻ると目の前に広大な雲海が出現していて圧倒される。昨夜見ていた松本の街は雲の下へ。
今日の朝食はアジ、しじみ、しらす。さすが1660m。100℃以下で水が沸騰するので米固め、しじみも開かないのが多い。しかし雲海上空の槍ヶ岳と穂高岳など3000m超えの北アルプスを見ながら朝食というのも中々気持ちがいい。
「テントの前に三脚立てても良いですか?」白髪の初老の紳士に声を掛けられた。「どうぞ、どうぞ、すみません、良い場所占領しちゃって」
雲海を撮影する二人のシャッター音が響く。聞けばこの方、若い頃は槍ヶ岳ばかりに登山しており、今は槍ヶ岳を見られる場所にキャンピングカーで出かけているそう。以後2時間、カメラ話とキャンプ話に花が咲く。出会いや交流なんて求めていないが、お互い何度も笑って楽しかった。
別れ際の彼の言葉。「またいつかどこかでお会いしましょう」 社交辞令だが、親の世代が使う言葉は時々胸に響く。もう会えるハズが無いのに小粋な挨拶だと思った。
SNSをはじめとした通信手段の進化は便利だが人間関係を幅広くした代わりに希薄化した気がする。こんなフェイスtoフェイスの一期一会と対照的に。ソロの出会いは繋がらないまま、名のらないまま、一期一会でいい。槍ヶ岳の見えるキャンプ場にいったら、その先でまた彼とお会いできそうだ。
撤収前に付近を軽く散歩。
さすが信州、さすが高ボッチ。ルリボシヤンマなんて初めて。10年前の小さかった息子に見せたかった。
AM10:00撤収。高ボッチふもとにある崖の湯温泉「薬師平 茜宿」に行く。宿泊施設だが日帰り入浴も可能。さっきまで見てた雲海の下。ここの露天風呂は北アルプスを見ながら入浴する事ができる。
今回は諏訪湖の雲が晴れず「これぞ高ボッチ」と言える写真は撮れなかったが、その代わりまたここに再訪する楽しみが残る。
来年もまたここに来よう。そして安心してゆっくり眠れる場所を探そう。
P.S.
またFamの焚き火台で遊ぶの忘れてしまった。。。もしかして俺、あの焚き火台に興味無いんだろうか。。。
■ 高ボッチ高原
〒399-0711 長野県塩尻市大字片丘
電話:0263-52-0280
http://www.city.shiojiri.nagano.jp/kanko/takabocchi.html
■ 崖の湯温泉 薬師平 茜宿
〒399-0023長野県松本市内田3405
TEL:0263-58-2141
http://www.akanejyuku.com/
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