富士山&天の川チャレンジ: 精進湖ソロキャンプ

へり

2016年04月13日 00:10

2016-4-8(金)~10(日)山梨県南都留郡富士河口湖町 精進湖キャンプコテージ

天の川を撮りたい。昨年はまともな天の川に巡り合えなかった。関東近隣でも比較的撮りやすい場所、精進湖に行った。



金曜日に会社から帰宅後夕食を取り、入浴を済ませて精進湖キャンプ場へ。この季節、天の川が富士山上空に現れるのはAM2:00過ぎ。キャンプ場にはAM 0時30に到着、この日は車中泊。

 湖畔は車の駐車スペースが無い程の混雑ぶりで多数のカメラマンが既に三脚を並べている。天の川と富士山を一枚の写真に収めたい。おそらく全員が同じ被写体の撮影を目指している。


 新月前後の月明かりの少ない週は毎月あるが、春から夏にかけて湖畔はカメラマンでごった返す。何も知らずにキャンプに来た人は不幸だ。深夜から早朝まで入退場を繰り返すカメラマンの車がうるさくてキャンプどころじゃないだろう。

 到着直後、富士山の位置が確認できない程ガスっており、試し撮りしたら少しだけ富士山が写った。。。スマホの目覚ましをAM2時に設定、ガスが晴れるのを願いつつ車中で仮眠する。



2時にアラームが鳴るが、湖畔は霧に包まれたまま何も見えない状態。大半のカメラマンも引き上げたようだ。初日を棒に振った。そのままAM6時まで助手席で寝る。






翌朝。ガスは相変わらず深く、富士山は見えない。カメラ片手に真っ白な精進湖を眺めながらコンビニのサンドイッチを立ち食いする。




このまま霧の中で過ごしても意味が無い。テントを張るのを止めてキャンプ場を変えようか迷っていると、突然ふっと吹かれたように霧が晴れた。この後富士山はずっと隠れる事無く見えていた。そう、あの瞬間まで。















受付NO.3。どうやら金曜入りしているキャンパーが2組居たようだ。同じ目的を持った者ならいいが、そうじゃなければ夜は寝れたもんじゃなかっただろうに。




 今日のテントは久しぶりのノルディスク オップランド 3 PU。湖畔ギリギリに張ったのはカメラマンに場所取りされない様に。それでもカメラマン達はギリギリまで寄って来て、足を引っかけるだろうから転倒防止の為、ガイロープは省略した。














さて、こんな朝っぱらからキャンプ場に居ても正直やる事が無い。早めに昼食を取り、トレッキングに行くことにした。



管理棟の隣から烏帽子岳(1257m)に繋がる登山道に入る道がある。パノラマ台と呼ばれる展望広場までコースタイムは片道60分。どんな景色が見れるのか思い付きで歩くことにした。

道中は細く、単調な登り坂。登山を辞めて2年が経つ。久しぶりなのでそれなりに苦しかったが、常に富士山を眺めながら登れるので飽きずに登れた。










コースタイムとほぼ同一の約1時間でパノラマ台到着、そこからの景色。富士の裾野まで確認でき精進湖から見えている富士山は、ほんの一部である事を知る。本栖湖、精進湖、西湖、川口湖を望む事ができ、なかなか気持ちがいい。

この景色に天の川って絵も良さそうだ。また野営したいポイントが増えてしまった。。。









 写真を撮ってくれとカメラを渡してきた彼らはフランス人。フランスと聞くと親近感が湧く。フランスの旅行ガイドブックになぜかこのマイナーな場所が載っているそうで、彼らは本栖湖でキャンプしているとの事。本栖湖からもここに登って来れるようだ。



キャンプ場に戻ったら焚火。今日の着火剤は松ぼっくり。薪を立てたら簡単に着火した。





夕食は鳥とじゃがいもとトマトの香草焼き。以前紹介した鉄フライパンとアルミのコッフェルを使った簡易オーブンで。シイタケ食べたり、サザエ食べたり、チーズフォンデュ食べたり、軽く飲んでPM9:00早めに寝る。











AM0:00 自分のテントの左隣でペグを叩く音で目が覚めた。深夜にも関わらずカップルがテントを設営している。右隣の4家族のグループは、AM 2:00まで宴会騒ぎ。

両サイドが騒がしく、いよいよシーズンなんだなぁという気がしないでもないが、全く遠慮は要らない。

ペグダウンの音や宴会騒ぎが気にならない程、キャンパーよりも多いカメラマンの車が走る音がうるさくて全然気にならないのだ。
キャンプのマナーなんて知らないカメラマン、騒音キャンパー、湖畔はまさにオールナイト。AM4:30には釣り客も到着する。

深夜でも早朝でも常にザワザワと騒がしい、まさに「みんなの湖」精進湖とはそんな場所だ。些細な音にいちいち目くじらを立てていてはここでキャンプは出来ないのである。もはやここは富士山の噴火で作られた自然の美しい場所では無い。

日本でも数少ない、オールナイト・アウトドア・エンターテイメント会場なのである。


テントのジッパーを開けたら、雲は多いながらも星空も富士山も見えている。強かった風は止まり、逆さ富士が湖面に映っている。
これで逆さ天の川まで映ってくれれば感無量だ。もしかしたら撮れるかも知れない。そう思った。



 しかし、無風であるが故に湖面からモヤが出てきてしまい、あっという間に前日と同じようにガスっぽくなってしまった。。。



あと少しで天の川は登ってくるのに、もう富士山はまともに見えず天の川どころか普通の星も見えない。。。時々雲が途切れるので、その時を狙って、あるのか無いのか、肉眼では何も見えない空に向かってシャッターを切る。

たまたま撮れていたのが下の写真。撮影意図も何も無い、まるで証拠写真の様だが天の川らしきものが写っている。



この後は霧が濃くなる。結局、想いは叶わなかった。そう思ったらトレッキングの疲労を突然感じて、強烈な睡魔に襲われた。
まぁブログ用にテントと逆さ富士と星空が撮れただけまだマシか。不完全燃焼のまま眠りについた。







翌朝、別に見えてなくてもいいのに今日は朝から富士山が良く見える。一番肝心な時に隠れたクセに。まるで自分をあざ笑うかの様に。この富士山のなんと憎たらしい姿だろうか。






ちょっとだけトラブルもあった。





朝食は、ししゃも、納豆、あさり、玉ねぎ。




 2晩に渡ってチャレンジした天の川と富士山撮影。雨や曇りなら諦めも付くが、撮れるかも知れない期待を寄せつつ、チラ見せだけで結局撮らせてくれない富士山のじらしプレイはソロキャンプ開始以来何度目だろうか。

撮影に運と忍耐を要する被写体。大嫌いなハズなのに、もしかしたら大好きだったのかも知れない。一度だけ思った通りの構図で撮ればきっと飽きる。そんな事は分かっている。でも必ず撮ってやる。

何度でもこの騒音キャンプに耐える志を、ししゃもの頭をバリバリかじりながら精進湖に誓うのであった。




けれども次のキャンプは静かな場所にしよう。





■ 精進湖キャンプコテージ
  〒401-0336 山梨県南都留郡富士河口湖町精進495
  TEL:0555-87-2005
  http://shojiko.jp/








にほんブログ村

ソロキャンプランキング







HOMEに戻る


あなたにおススメの記事
関連記事