■2016-08-07(日)~08(月)長野県南佐久郡川上村 廻り目平キャンプ場
一年に一度でいい。40代っていろいろあるから たまにはこんな空の下で酒に酔いたい。
先月、元上司の定年退職の送別会があった。彼に会うのは実に8年ぶり。彼はまぎれも無く私の人生を物理的に変えた人間の一人だ。
部下に慕われ、他部署に嫌われる。声も顔もデカくて他人の空気を読む事は一切無い。自分の信じた結論だけが先にあり、都合のいいように理論構築。ざっぱな計画立てたら強引に組織をぶん廻す。巻き込まれた他部署はたまったもんじゃない。
道筋作ったら後は部下任せ。部下育成に熱意を注ぐ。彼に付いて行くのはキツイ。しかし成功するのが分かっているので部下は付いていく。集まっていく。あざやかだった。
どんな話の脈だか忘れたが酒の席でキャンプ話になり、ソロキャンパーだった事を初めて聞く。私も最近ソロキャンプやってます。。。「廻り目平にはもう行ったか?」
よし行ってみよう。
キャンプ場に着いたら思わず笑った。いかにも彼が張ってそうな場所だったからだ。自然の地形が上手く残されている。人工的じゃない。林間サイド、リバーサイド、パークサイド、バラエティに富み、クライマーが集まる岩肌の金峰山も美しい。仕事の衝突は何度もあったが好みのキャンプ場は同じみたいだ。こんな所で息抜きしていたとは。
キャンプ場の所々に水の流れた後が残る。水ハケは悪そうだ。注意深くサイトを選びリバーサイドにした。今日はタープ寝しようと決めていた。スノーピーク
ペンタの下にアルパインデザインの
メッシュシェルターを張る。
キャンプ場の脇を流れる西股沢。とんでもない透明度だ。イワナを何本も上げているキャンパーがいる。このキャンプ場であんな綺麗なイワナが釣れるとは。。。情報不足だった。次回は釣り竿持って来よう。
今日の酒は大好きなワインの一つ。ボルドー4級シャトー、
タルボの2nd。最初の一杯から最後の一滴までビシっと締まったぶれないスーパーフルボディ。(妻へ個人連絡:2ndだからセカンド。贅沢してる訳じゃないから!)
夕食は超手抜きのロコモコ。標高1500M超えのキャンプ場。100℃以下で水は沸騰する。ご飯は固くなりそうだったからパックのご飯、ハンバーグはソース付きの冷凍もの。
ワインのツマミは
CAMP HACKで知ったカマンベールチーズのベーコン巻き。一人でこれを食べるのは相当にヘビーだった事をお伝えしておく。
白樺の森の上空に まるでオーロラの様な薄い雲の隙間から星空が見える。こんな景色も悪く無い。
薄い雲の隙間に白鳥座の一等星デネブが見える。もし雲が無かったら天の川の位置はあの辺りだなぁなんて天空を見上げたら、
ヘリノックスの細い足が地面に潜って、後ろに倒れた。ちょっと飲み過ぎた。
5分だろうか、10分だろうか、そのまま仰向けになって空を見てたら、動きの速い雲は煙の様に消えて行き、肉眼で見える程のハッキリとした天の川が現れた。
久々に見る、白鳥座の尾からさそり座のしっぽまで気の遠くなるような高さにある天の川。
視覚ばかりが強調されて聴覚を失う錯覚をする。何も聞こえないみたいだ。ずっと見てても見飽きない。自分の人生や仕事のキャリアや、希望、欲望、自慢、我慢、妬み、悔やみ、自分が潜在的に持っている、いやらしい感情がほんのちっぽけな物に思える。
雲が出てくる前に写真撮らなきゃ。。。
メッシュシェルターに潜るように仰向けになり、星空を見ながら就寝。空はやたらと明るかった。8月だというのに気温は11度まで下がり、AM 3:00頃背中が寒くて目が覚める。
夜中に目が覚めない事を重視して道具選びをしているのに読み違えてしまった。
インフレーターを膨らましてシュラフとコットの間に挟む。まさか着る事になるとは思っていなかった
ソフトシェルを着て2度寝。
翌朝
朝食はタラコ、ワカメ豆腐、ほっけ
帰りは国道141号線を通って長坂ICへ。この道ずっと八ヶ岳を見ながら走れるので大好きな国道の一つ。
彼が教えてくれたキャンプ場。彼の部下だった5年間に学んだ事は余りにも多い。最後の最後に休日の過ごし方まで教わってしまった。いつもそうだったけど、貴方は部下の期待を一度も裏切らなかった。どうか健康で素晴らしい第2の人生をお過ごし下さい。
■廻り目平キャンプ場
〒384-1401 長野県南佐久郡川上村大字川端下546-2
TEL.0267-99-2428
http://w2.avis.ne.jp/~mawarime/
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