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ソロって楽しいの?ってよく聞かれます。言葉では答えられません。でも写真で伝える努力してます。

レビュー:SOTO SOD-371 MUKA ストーブ

   

 修理に出していたMUKAストーブが帰ってきた。精進湖キャンプの際に踏んでしまい、ジェネレーターが付け根からもげてしまった。結果から言うと修理不可能でバーナー部はASSY交換された。修理価格は8000円。コールマンの508Aよりも高く付いてしまった。しかし破損したのはバーナーユニットだけなのに、ポンプユニットまで交換されて帰ってきた。まんま新品である。
SOTO MUKA






2011年の発売とほぼ同時に買ったので燃料バルブは黒い樹脂の前期型だったのだが、金属性に変更された後期型になってしまった。WILD-1の店員さんによると後期型の方が弱火の火加減のコントロールが容易との事、ちょっと期待してしまう。
SOTO MUKAストーブ


このバーナーのレビューは語り尽くされた感があるが、私の感想は他の多くの使用者と全く同一のものだ。このバーナーは使用用途によっては最高だし、最低にもなりえる個性の強い存在だ。


圧倒的な火力。このバーナーを使っていてこれ以上の火力が必要だと思う人は少ないだろう。それほど強い。

タンク分離型の為スタッキングし易いし、背も低いのでクッカーも置き易く料理もし易い。他社の分離型バーナーのようにホースを外しても残った燃料が洩れる事も無い。燃料はメーカー公認でレギュラーガソリンが使える為、経済性にも優れている。そして何よりもプレヒート無しで点火できるのが便利だ。
SOTO MUKAストーブ



 夜通し付けっ放しのランタンや暖房ならプレヒートが必要な道具でも一回やればいいだけなので煩わしくないが、料理に使うバーナーでプレヒートが必要だと大変だ。点火の度にプレヒート。とても面倒で料理を作っていられない。この煩わしさから開放されるのはありがたい。


そして最も不満な点は火力が強い事の弊害、弱火/とろ火が苦手な事だ。世に売っている液燃バーナーの殆どが弱火に出来ないので他と比較しても同程度なのだが、これが一番惜しいと思っていた。
SOTO MUKAストーブ



しかし後期型の金属バルブをもつMUKAストーブ、たしかに弱火にできる。火が消えるかどうかの所までバルブでコントロールできるように
なっている。樹脂バルブの前期型とは大違いだ。バーナー部が凸型形状なので、風が強ければ消えてしまうが、風防さえ工夫すればなんとかなりそうな予感がする。

燃料の噴射量に影響する構造を材料まで含めて設計変更するのは結構大変なのではないかと推測するが、製品発売後も改良を続けるSOTOは凄い会社なのだなぁと、破損させた事で改めて知ってしまった。

SOTO MUKAストーブ






それからこのMUKAストーブ、安全面に2つの心配がある。いずれもユーザーが注意すれば良い問題でこのストーブの欠点では無いが、

一つ目はこのバーナーはポンピングがかなり多く必要なのだが、ポンピングが不十分で圧が足りない状態で点火すると、気化できないガソリンが本体から漏れるように出てしまい炎上する。武井バーナーは例え炎上したとしても地面に火が落ちる事は無いが、MUKAストーブの炎上は火が着いたガソリンがポタポタ落ちるのでかなり危険だ。慣れないウチはテーブルトップで使うのを止めた方がいい。

2つめは、ジェネレータージョイントにOリングが3連で付いているのだが、ロースターやヒーター、バーナーパッドなどの輻射熱の大きな道具を使うとこのリングが劣化して火がジェネレータのマウントから噴きだしてしまう。自分は一度コールマンのヒーターアタッチメントでやってしまい、火が漏れる状態になってしまった。(注:ロースターやヒーターは明確に取扱説明書で禁止されています。)写真は専用工具とジェネレータージョイント。
SOTO MUKA



ただ修理は簡単でOリングをジョイントごと交換すれば良いだけなので常にスペアを持ち歩いている。

このバーナーを使って4年。100%満足できるガソリンバーナーというのは中々難しく、どのバーナーにも独自のクセがある。かつてはスノーピークにも液燃バーナーはあったが、たび重なる燃料漏れ問題をリコールしても解決できずに撤退。




しかしSOTOならやってくれそうな気がする。私は「SOD-372」の発売を首を長くして待っている。MUKAストーブの後継、MUKAハイブリッドの型番である。2015年の4月にAmazonに登録されて既に半年が過ぎた。→こちらのページ。

 しかし何時まで経っても販売が開始されない。販売直前になんだかのトラブルがあったと考えるのが妥当であろう。ガソリンとOD缶の両方使えるのが特徴だが、正直OD缶が使える利便性に興味は無い。

バーナーヘッドの形状はもう試作品が公開されていて、耐風性が上がっているのは明らか。とろ火の継続に期待が持てる凹型形状をしている。また3連Oリングも廃止されているように見える。


公開されているMUKAハイブリッド

<写真:日本物流新聞から流用>

MUKA ハイブリッド


SOD-372がガソリンを使ってとろっとろのとろ火が出来るのかどうか?そしてヒーターアタッチメントを載せたとしても耐えられる耐久性があるのかどうか?毎日毎日SOD-372の発売を確認する毎日なのである。







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タグ :SOTOSOD-371MUKA

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この記事へのコメント
こんにちは^ ^

ご丁寧にありがとうございます。
とても参考になります。

SOTOは、だいぶ前にキャンプ雑誌のイベントでの
じゃんけん大会で勝ち上がり
ツーバーナー、ウォータージャグ、スタンド×2
のキッチンセット?を貰ったので
スゴく印象が良いです^^; (ヒドい理由てスミマセン。)

冗談はさて置き…
MUKAストーブ、以前から気になってはいるのですが、
レギュラーガソリンの購入 保管 移動方法はどうされているのでしょうか?
セルフGSで携行缶に入れるのもダメでしょうし…

その辺のモヤモヤがスッキリしたら私も新作欲しいですね^^;

石YAN石YAN
2015年10月26日 13:29
こんばんは!!

おっしゃられている2つの心配の前者にもろ当たってしまいガソリンが漏れ炎上しました…
イエティで寒い中カップラーメン食べようとしてお湯沸かしたんですがあれはめちゃくちゃ焦りました…(+_+)

その時までドラゴンフライかMUKA悩んでたのですがまだ私たちには時期尚早と思い2バーナーにした次第です(笑)

新作気になるところです。
半年って絶対なんかあったな…と思わざる得ませんね(>_<)

noelhinanoelhina
2015年10月26日 22:17
>石YANさん

レギュラーガソリンの保管は、コールマンのホワイトガソリンの空き缶ですw

ちなみにセルフGSは全てが携帯缶NGでは無く、入れてもOKなスタンドもあります。どんな基準なのか私は知りませんが意外と多いですよ。でもセルフじゃないスタンドで入れてもらうのが良いと思います。

へりへり
2015年10月26日 23:01
noelhinaさん

イエティで寒いとガソリンバーナーの出番ですよね。もう売ってしまいましたがドラゴンフライはMUKAの前に使っていて、2レバーで弱火が出来るのが特徴なので、本当にMUKAなのかドラゴンフライなのかは迷いますね。弱火が欲しいのか、プレヒートが面倒なのか、ドラゴンフライの大きさは許容できるのか、まさに究極の選択だと思います。

ドラゴンフライと同じぐらいの弱火ができる1レバーのMUKAが発売されたらもう無敵のバーナーだと思います。

へりへり
2015年10月26日 23:16
随分と前の記事にコメント失礼します。
つい先日MUKAストーブを購入したのですが、直前にこちらの記事を参考にさせていただきました。
ありがとうございました。

SOTOの方と話せたのですが、372はもうすぐ出るそうです。(形、パーツなどは決定しているそうで、あとは作るだけのとこまできたとのことです。)

371とは完全に住み分ける予定で、372は火が落ち着くのに20から30秒必要(その分空気を使用)。
燃費は371より落ちる。
風に対しては371より耐性を臨めそう。
とのことです。トロ火に関しては分かりませんでした…

SOTOの方曰く、色々出来るようにした代わりにやや器用貧乏な感じになっているそうで、シングルバーナーをガシガシ使っていく方には371をお勧めしているそうです。

さーてぃ
さーてぃ
2016年10月04日 22:32
さーてぃさん

初めまして、コメントありがとうございます!
凄い情報ありがとうございます。もう出ないのかなぁと思って諦めていました。プレヒート30秒ならドラゴンフライよりも全然マシなので許容範囲です!!

発売されたら速攻で買います。久しぶりだなぁSOTOの新製品、すごく楽しみです!!

へりへり
2016年10月04日 22:55
おはようございます。
たまたま話が出来たのでラッキーでした!
今回371を安く買えたのですが、372を待つか371を安く買うか相当悩みました…笑

暫くは371とツーバーナーでやり繰りしていきます、、、へりさんが買われたらレビュー楽しみにしています!!
さーてぃ
2016年10月05日 07:57
初めまして。
いつもブログ楽しみに見させていただいております。

372は遂に発売日決定。2/21発売のようですね。

レビュー楽しみにしています!
あら
2017年02月16日 20:11
あらさん初めまして!コメントありがとうございます!

そして貴重な情報ありがとうございます!!SOTOの公式Webの新製品情報にも載っていないのに既にAmazonで予約始まっていますね。しかし高い22,680円!想像の斜め上を狙ってきましたw

でも絶対買います。レビューは371との比較を自分自身で理解した上で書きたいので時間かかるかも知れませんが期待しないでお待ち下さい。

へりへり
2017年02月16日 21:08
 
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レビュー:SOTO SOD-371 MUKA ストーブ
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