このバーナーはAmazonで見つけた。燃焼性能やコンパクト性はどうでもよかった。３つもバーナーヘッドが付いている。しかもレッドアルマイト。そのメカニカルな外観に一目惚れ。バーナーの名はBL100-B6-A。もう少しキャッチーな名前にしてくれないと　どうしても憶えられない。




　カートリッジアダプターが付いており、OD缶にもCB缶にも使える仕様だが私はOD缶を使わないので、以下レビューは全てアダプターを介してCB缶を使用してのもの。CB缶もアウトドアメーカーが発売するものでは無く、近所のスーパーや100円ショップで入手できるものを使用してのレビューである事を最初にお断りしておく。

アウトドアショップでしか入手できないような燃料を避けているため、自分が使うバーナーは今後も液燃かCB缶だけだと思う。



　バーナーヘッドは小型の3連。デザイン性以外のメリットは無いように感じるが、クッカーの底面に均一に炎を当てる事が出来ているかも知れない。１つだけを点火したりする事は出来ない。常に3つが同時点火する。




　ヘッドはSOTOのバーナーの精巧な作りとは異なり、穴が開いているだけの物でこの辺りの作りの雑さを許容できるかどうかで評価は分かれよう。各ヘッドについている風防はヘッドに圧入されているだけのもので、膨張と収縮を繰り返し経年変化で外れる可能性がありそう。



　レッドアルマイトの化粧板も小さなネジで固定されておりこれが緩み易い。バーナを構成する金属部品は熱膨張と収縮に晒されるのだから、ネジが緩むのは止むを得ない。たまに増し締めすると思った以上に緩んでいる事に気付く。




　バーナー本体は収容時に脚を畳んで実測Φ85mm×96mm。SOTO MUKAストーブΦ62×78mmと比較してもかなり大きいが、MSRのドラゴンフライとそっくりな脚は、収納しやすく開き易い。大き目の鍋を置いても安定している。下の写真はUNIFLAMEのごはんクッカープラスΦ165mmを置いた例。





残念ながら脚の隙間が大きく、標準的なシエラカップは乗せられない。バーナーパットが必要。



収納したままの状態で燃焼させれば何とかなるが、燃焼中に脚が開いてしまう可能性があり、やめた方が無難だろう。



SOTOのガソリンバーナーMUKAストーブとの大きさ比較。かなり大きい。


しかし、同じ分離型CB缶バーナーのSOTO ST-301と比較するとやや小さく、及第点だろう。


青い収納ケースが付属。




自動着火機能は付いておらず、着火用のライターは別途必要。


　燃焼性能だが、CB缶使用なので弱火～強火はリニアに火力調整できる。風にもよるが弱火の継続は非常にたやすい。強火もCB缶なのにこんなに強くていいのかという程強い。まさにMUKAストーブ並だが、強火のガス噴射量は非常に多く、寒い時期はCB缶が内側から冷えてしまうので強火の継続は困難だ。特にCB缶にカバーなどを付けているとこの傾向は顕著。



　昨年11月の椿荘キャンプ時。ブログの記録は気温8℃程度だが、強火の燃焼は5分も継続出来なかった。(弱火なら問題無い。）12月の田貫湖キャンプ場、氷点下－3℃になると、さすがに500mlのお湯を沸かす事はできなかった。これは多くのCB缶バーナー共通だと思う。


　あと残念なのはバーナーヘッドとクッカーの底に距離があって離れている為、弱火で使うケースが少ない事だ。ついつい火力を上げてしまいがちで、CB缶を消費させてしまう。この結果燃費はかなり悪く感じる。

と、何気に欠点も多く持っているこのバーナーだが、そのガンダムチックで独創的な外観を相変わらず気に入っており、冬季以外の手軽なバーナーとして小物入れの常連になった。

2016年11月9日追記：購入して約1年、CB缶4本を使った時点で故障しました。くわしくはこちらの記事

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