雑誌の付録

へり

2016年04月02日 20:07

 本屋で販売されている多くのHow to本。キャンプ雑誌もそうだが、カメラに関する書籍も同様、余りに場当たり的、対処療法的な解説本が多い。

やれ、このシチュエーションでは-EV補正だの、このケースでは絞りはF8だの。一年間365日、一日24時間、光は常に変化しているというのに。書籍は読み物として読み易く、面白く成立させる必要があり、やむを得ない事なのかも知れない。


 自分は余りこの様な解説本は読まずに、自分の感覚だけで、写真はインスピレーションで撮ればいいやと思ってきた。だからプロ並の機材で撮影しているにも関わらず、あまり写真の知識をきちんと学んでこなかった。


 私に写真を教えた先輩にも責任がある。彼は若かった20代の私に言った。「お前が感動してないもの撮っても誰も感動せん!まずお前が感動しろ! 他人に伝わるかどうかは、そのずーっと後だ!レンズや露出の知識なんていらん!」と理系卒らしからぬ感覚的な指導だった。


だから、いろんな物にいちいち感動する気持はだいぶ育っていると思う。



 ナチュログにはきちんと技術を学んだプロカメラマンの方もいらっしゃるので、自分の写真をこのまま晒し続けるのもプロ並みの道具を使っているだけに恥ずかしい。自分の写真を不特定多数の人に見せている以上、いつかきちんと写真教室などに通って学習したいとも思っている。


そんな折り、インプレス社から是非読んでみたいと思う本が発売された。「写真の教科書





 最大の特徴は東京工芸大学 芸術学部で実際に教科書として使われている書籍であるという事。


ケーススタディやカメラの操作の話では無く、光と影、フォーカスとボケ等、写真の根幹となる基本の解説の後に、プロカメラマン達がその基本をどうやって応用しているのかという文書構成。まさに今の自分に どストライクな内容。自分が長年勘違いしてきた事なども洗いざらいにされそうで、やや恐怖ではある。

付録はカラーチャートだから、そのアカデミックな真面目さに泣ける。






 実は2ヶ月程前に管釣りに行ったら、たまたまフライフィッシングのインストラクターの方が居て、1時間程キャスティングについて指導してもらった。私はフライも10年以上の経験があるが、自分が勘違いしていた事や、基本を理解しておきながら実践出来ていなかった事など、たった1時間なのに多数の発見があった。まさに目から鱗。


 独学のなんと恐ろしい事か、私は10年の間、釣れる魚を逃してきたのかも知れないのである。


キャンプも写真もきっと同じだろう。経験が長くても、無駄に長ければ意味が無い。最近のキャンプではノウハウに関連する新たな発見は無いに等しいが、視点を変えたらいくらでもあるかも知れないし、写真も基本を勉強し直した上でインストラクターにきちんと習ってみたい。

もうすぐ45歳になるが、キャンプも写真も釣りもまだ間に合う。と思っている。



 そうそう、この本と一緒にFamも買った。こちらの付録は超ミーハー。スキレットカバーとしてでは無く、革紐とビーズを追加してFam焚火台の収納ケースとして使っていこう。













にほんブログ村

ソロキャンプランキング







HOMEに戻る


あなたにおススメの記事
関連記事