5年以上前に格安で入手したジャンク品。ずっと埃が被ったまま放置していたのだが、重たい腰を上げてオーバーホールする事にした。腰下まで完バラするランタンのオーバーホールは初めての事だが、近年稀に見る充実した一人時間であった。
1966年4月生産のシアーズ 2マントルランタン。状態はポンピングしてもスカスカで加圧できない為、その他の不具合があるのかどうか一切の状態が分からない。フレームは錆ているし、真鍮部品も真っ黒な状態。
おそらくコールマンのロゴが入ったパイレックスグローブはオリジナルじゃない。(シアーズのグローブにはPYREXのロゴだけで、Colemanのロゴは入らない)
燃料キャップもオリジナルはマイナススクリュー付きのハズだが、汎用品に取り換えられているのがやや残念だ。
まずはポンピングを復活させる。カラカラに乾いていた皮のポンプカップにオイルをしみ込ませる。これで治らなきゃ
ポンプカップ交換、それでも治らなきゃ
チェックバルブ交換だが、タンクに圧が掛かる手ごたえが戻ってきた。
クリーニングニードルと、燃料バルブを回したところ、空気はジェネレーターから排出され、意外と手が掛からず点灯できそうだ。ある程度バラしてサビ取り、清掃する事にした。
バラしている途中で問題発生、ジェネレーターの根本のチップクリーナーボディが外せない。他の人はどうやって外しているのかYoutubeで検索したら、皆さん1/2インチのレンチを挟んで強引に外しているようだ。
しかし硬くてレンチで外す事ができず、どうしようか軽く悩んだが、使っていない十字レンチをグラインダーで加工して専用工具を自作する事にした。
このシアーズ476.74060は、コールマン220Fのバリエーションだが、このチップクリーナーボディを外さないとグローブのフレームが外せないのでメンテナンス性はかなり面倒な部類。しかしこの様な専用工具を予め作っておけば毎回バラすのが億劫にならずに済みそうだ。
加工した十字レンチでやっと外せた。
タンクとフレームを分離。
フレームや部品のサビ取り剤には「
花咲かG」を水で10倍に希釈して使用した。丸1日放置する。
ガソリンタンク内は
ファイバースコープで確認したところ、サビが発生しておらず、とても綺麗だったので、バルブASSYは分解しないまま再組立てする事にした。ここをバラすと
液体パッキンや、
グラファイトパッキン等の交換が必要でいろいろ面倒なので、燃焼に不具合があった時に再度バラす事とした。
翌日、フレームのサビは綺麗に取れていた。更に
ピカールをウェスに付けて磨く、至福の時間。。。サビ取りとカーボン除去が完了した部品類。
ジェネレーターは今でも
コールマン220用の新品が入手可。ただし、当時物とは微妙な形状差があるので時代考証に拘る場合は交換せずに洗浄して使う方がいいかも。
そして火入れ。外観はピカピカに復活したのに、一瞬点灯して、その後燃焼が続かない、、、空気は出ているのだが、燃料がジェネレーターに上がってこないようだ。タンクからバルブASSYを外して、その下に付いているフューエル&エアチューブの分解清掃が必要の様だ。
このバルブASSYをタンクから外す作業がとても大変で、、、
次回に続く
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