かっちりしたアルミ素材のポールと、美しいフレームワークが特徴のMSRのテント。しかしこのテントはワンポール・ティピーなので、MSRらしいポールの芸術性を楽しむ事ができないのが何より残念なポイント。
フロントレンジにポールは付属しない。
MSRの歴史はともかく、MSR好きの為のMSRのロゴだけが特徴のティピーテントと言ってしまって差し支えないだろう。このテントが届いた時にまず驚いたのは、ロゴマークが薄い。。。これではMSRのテントだと主張できないではないか。。。
裏側から見ればハッキリ視認できるが、表側からは透けて見える感じ?そもそもこのマークを撮影する為にはコントラスト性能の優れたカメラが必要(爆)
まるで学ランを脱いだら裏側が紫(
Egnathさん談)のような静かな主張がやや残念w。ちなみに当方は最初、ロゴを裏側からプリントした不良品だと勘違いして返品を考えた爆
収納状態。テントカラーはグリーンだが、バリエーションとしてオレンジもあり、収納袋は全てオレンジのようだ。収納サイズはスペック上30cm×13cmだが、空気が入って正確な実寸は計測できず。スペックよりひと回り大きい。
アウターフライ以外の付属品、左からシームシーラント/トレッキングポールストラップ/細身のガイロープ×2/アルミペグ19cm レッドアルマイト×6本。
上記全ての付属品を含めた重量は970g。フライの生地が薄く非常に軽いテント。前述のとおりポールは付属しないがストラップで固定した2本のトレッキングポールを代用する。テント用のポールを別途準備するなら、最適な長さは160cm~165cmあたり。
ペグは6本付属するが、最小自立ペグ本数は4本で設営は数分レベル。ドアパネルは1面だけだが、左右ともテントに固定でき解放可能。
ドアパネルを固定するストラップは樹脂リングの固定となっており、付けやすく外し易い。
ベンチレーターはかなり大型で1ヶ所、ドアパネルの反対側の面に設置されている。
テントの広さは274cm×274cm。当方は就寝時にテーブルとチェア、クーラーをテント内に入れるのだが、それでも十分なスペース。
インナーテントも発売されているがコット寝土間スタイルの為冬季は不要。コットは天井高が低い為、ローコットの方が収まりがいい。
しかし、ローコットよりもGI系のハイコットの方が寝心地が好きなので先日のキャンプで試してみた。
ハイランダーのアルミコットを入れた例。なんとかギリギリ入る。
ペグの固定ベルトとストラップ及び、補強のステッチ。ガイロープは細いが伸び縮みしない硬い素材で強度は十分、ストラップも小型だが締めやすく緩みづらい。テントの軽量化を念頭に置いて設計されたと感じる、MSRらしい高強度かつ繊細な作り。
ポールを刺す先端部分の補強。各社様々な工夫がされる面白いポイントだが、MSR初のティピーは黒い生地で補強されている。非常に強い力がかかる場所なので、ポールの先端は
エンドボールを別途準備して付ける事にした。
フライの素材は、代理店のモチヅキの表示では「30Dリップストップナイロン」、本国のMSRの表示では「20Dリップストップナイロン」と記載されており、耐水圧1200mm。非常に目の細かいリップストップで、手触りはツルツル!
そして、このテントの購入動機ともなった裏面のコーティングはポリウレタン+”エクストリームシールド”。縫い目のシームテープが本当に無い。ヒルバーグや、ニーモのテントのようだ。
キャンプ経験の長い方ならご存じの通り、MSRと言えば加水分解、加水分解といえばMSR。安価なテントならそれも許されようが、MSRクラスの価格帯で数年で使えなくなるのはかなり残念だ。
その汚名を返上する為に、ポリウレタン素材にエクストリームシールドなるコーティングが施されているモデルが増えており、このフロントレンジにも採用されている。
公式サイトによると、従来の標準的なコーティングよりも3倍長持ちすると記載されており、果たして加水分解に強いテントになったのか?長期間使って試してみたい。
久しぶりだなぁMSRのテント。(10数年ぶり?)是非、末永く付き合っていきたいものである。それでは10年後の再レビューをお待ち下さい。
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