ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 関東 一押しギアアウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

ファミリーキャンプのちソロキャンプ

ソロって楽しいの?ってよく聞かれます。言葉では答えられません。でも写真で伝える努力してます。

ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス

   

 7歳の初キャンプが起点だとすれば、今年でキャンプ歴46年という計算になる。これまで、キャンプに飽きたり、再開したりを繰り返し、様々なアウトドア用品を購入してきた。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス



 MSRで道具を統一していた時代もある。次々に発売されるIGT関連製品を、次々に買い揃えるスノーピーカーだった時代もある。割高な国内代理店を避け、欧州のショップと直接取引してテントを買い揃えていた時代もある。

 その中にあっても自分はビンテージのコールマンにハマる事は無いと確信していたのだが、今年の3月にガソリンランタン200Aを自力でオーバーホール、構造を理解して、念の為に消耗品のストックを揃えたところ、細かいパーツの違いが気になりだし、今更ながら収集癖に火が付いてしまった、、、(汗)

 こうなってしまうともう、止められない、、、2024年は、私のコールマン元年であった。

※過去記事:Coleman 200A オーバーホール


 50年~80年代のコールマンの真鍮パーツ達が、構造がシンプルで修復もできるし、磨けば光るし、この時代にしか無い重厚感にすっかりやられてしまったのである。当面の間、私の収集癖は続くことになるが、最初期の200Aである1951年6月生産の通称クリスマスをコレクションに加えた。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス






 ベンチレーターが赤、タンクが緑の200Aは1951年6月~12月に生産され、7月、10月は生産が無かったので計5ヶ月間のみ生産されている。そのうち、最初期の6月と8月生産には、コールマンロゴのデカールが貼られず販売されており、クリスマスランタンには、デカール無しとデカール有りが存在する。またその他の主な特徴は下記。


 縦溝のベンチレーターナットと大きなブルーポイント
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス



 ベンチュリが一体化、左右非対称形状のUチューブ
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス


 丸い穴あきのベースプレートと無垢のフレームナット。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス




 マイナス・スクリュー付きフューエルキャップ、
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス




 白い粉をまぶしたような赤い色と、横長のベイル穴を持つ前期形状のハイベンチレーター。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス



 サンシャインマーク入りのパイレックス・グローブと鉄製のカラー、「After Mantles」複数形が標記されたダイヤル。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス


 タンクの外観はカラーと当たる部分の塗装が剥げているが、それ以外はとても綺麗。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス





 1951年のオリジナルパーツをよく残している個体であると思う。部品の素材や形状は、長い200Aの歴史の中で、時代によって移り変わっていく。200Aが奥深く興味のそそられるポイントでもある。


 このあたりの部品詳細は、ナチュログに悪魔的な製品知識を持つ方のブログがあって、参考にさせて頂いています。「シンプルマン



 前のオーナーは時代の味を重視したのか、フレームは錆たまま放置されており、タンク内もぽつぽつと赤錆があった。
 
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス



ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス




 錆取り剤は強い薬品なので、できるだけ使いたくないが、錆が進んでいきそうなので、一回だけ錆取りと錆防止処理を行う事にした。タンクからメインバルブを外す緊張の瞬間。バルブをバイスに挟んで、タンクを廻す。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス



 バルブAssyがタンクと固着して外せない個体はメンテ不可能だ。200Aを購入する時の最も大切なポイントは、ここが外せる個体かどうか、それとチェックバルブが舐めていないかどうか。この2点が分解できる個体なら、いくらでも修理が可能だと思う。


 10倍程度に希釈した花咲かGをタンクに入れ8時間程度放置する。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス


 
 その他、フレームと真鍮部品も同じく花咲かGに漬け込み。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス



ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス





 フレームの錆は綺麗に落ちた。その他真鍮部品達もピカピカに。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス



ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス



 タンクの中もピカピカ
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス




 初の火入れ、長時間の稼働はさせてないけど、とりあえず数分の燃焼は問題無く、明るく点灯。73年前の製品が、なんら新品のランタンと変わる事無くその役割を果たす姿を眺め、ただ一人、暗いガレージでノスタルジックな気分に浸るのであった。

 うん、次のキャンプはこの子に照らしてもらおう。

ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス






 この後、1962年3月生産のバーガンディ最終型(右)も入手しており、1952年のブラックバンド初期型も良品見付け次第コレクションに加えたい。
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス






 探したらすぐ出会えるランタンと、待ってもなかなか現れないランタンと、市場はいろいろ。
 「ビンテージは出会い次第である」

 この言葉が、今はよく理解できるのであった。








このブログの人気記事
レビュー:MSRフロントレンジ
レビュー:MSRフロントレンジ

息子のカメラ
息子のカメラ

STAR MEADOS富士ケ嶺高原 富士山星景キャンプ
STAR MEADOS富士ケ嶺高原 富士山星景キャンプ

師走のふもとっぱらソロキャンプ
師走のふもとっぱらソロキャンプ

Prologue:STAR MEADOS富士ケ嶺高原
Prologue:STAR MEADOS富士ケ嶺高原

同じカテゴリー(キャンプ用品)の記事
 Coleman 200A オーバーホール (2024-03-10 10:52)
 シアーズ ランタン 476.74060 オーバーホールその2 (2024-02-28 06:18)
 シアーズ ランタン 476.74060 オーバーホールその1 (2024-02-26 12:34)
 1962-05 Coleman 501 (2023-11-26 21:58)
 SOTO-SOD372 ストームブレイカー 完バラ (2023-04-16 09:57)
 ソロキャンパー ペグを磨く (2023-01-22 13:19)
 ちょい改造:FUTURE FOX ヒーターアタッチメント (2021-12-12 19:52)
 レビュー:MSRフロントレンジ (2021-01-06 11:35)
 レビュー:ナショナルジオグラフィック×鎌倉天幕 HIDEOUT (2020-03-14 16:39)
 MSRついに加水分解対策か?? (2020-02-08 07:27)



この記事へのコメント
・・・マニアック過ぎてあれですが、何となく気持ちはわかりますよ
私もシマノの古いリールを1回バラしたら、他にもやりたくなってメルカリ徘徊してましたw

リンク先のページは全然知りませんでしたが、ナチュログあるあるですよね
一昔前の、それこそ我々がブログ始める前からやってるような人たちの中には
物凄いマニアックな知識を持ってる特別な人が居ましたよね
いや〜ナチュログも奥が深いですね

しくしく
2024年12月10日 21:37
しくさん

 どうもです。実は、安いリール使ってるのでメーカーにオーバーホール出すと新品が買えてしまうので、リールのオーバーホールもしょっちゅうやってますw SUPフィッシングやってると、3ヶ月くらいでスピニングは潮で固まるのでもう記事にできるほどwグリスとオイルもかなりの種類を試したし、リールのオーバーホールもランタンと同じくらい楽しいです。

Link先のページはホント凄いですよね。この方の記事を読まなかったらランタンやバーナーにもここまでハマってなかったかも知れないです。

へりへり
2024年12月10日 21:57
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
ビンテージ沼の前で - Coleman 200A クリスマス
    コメント(2)