■2016年2月27日(土）～28日(日）静岡県富士宮市　朝霧ジャンボリーオートキャンプ場

　長男の大学進学先が決まった。本当に頑張った。目標に時間軸のタイムリミットさえ付ければ、身の丈を超えるパフォーマンスが得られる事を知ってくれたのが父親として何よりも嬉しい。後は勝手に自分の人生を歩いて行くだろう。

Only Oneなんて何時でも誰でもなれる。No.Oneを目指せと教えた自分を酷く後悔したりもしたが、ちょっと報われた。

　入学金の振り込みを済ませたとたんにホッと一息、キャンプに行きたくなった。行った先は昨年のソロキャンプデビューの地、朝霧ジャンボリーオートキャンプ場。安価な冬キャンプ料金の最終週だった。




富士山の見えるサイト、見えないサイトが両極端で、中々設営場所に苦労するキャンプ場だが、せっかくなので富士山の見える「可能性のある」Mサイトに行った。




先客は9組。かなり広大な敷地なのだが、冬季期間はそれぞれのテントがある程度の距離を置いて張られる秩序があり、ガイロープクロスでカップルサイトの隣に張るわけにも行かない。

富士山が見える平らな場所は限られており、翌朝の日の出と富士山、テントを同時に撮れる場所に限定するともう斜めに傾いたサイトしか余っておらず、止むを得ず斜めに張った。

Mサイトの一番奥の小高い丘の上だが、きちんとカメラの水準器を使って水平に撮るとこの角度。いかに斜め張りだかお分かり頂けるだろう。





その代わり富士山ビューを確保。




キャンプ場に到着したのは12:30、急いで設営し13:00には温泉へ出発。前回のふもとっぱらキャンプの際に入り逃した「富士山恵みの湯」へ行った。13:30で日帰り入浴は受付終了なのだ。

田貫湖と富士山を鑑賞しながら入れるこの温泉施設。湯船に逆さ富士が映るとのウワサだったので見てみたかったのだ。たしかに逆さ富士は見えるが、映る角度は湯船の外から顔を水面ぎりぎりに近づけてやっと富士山が映る、いくら異性は居ないと言っても、かなり恥ずかしい姿勢にならないと見えなかった事を付け加えておこう。一度経験すればもうここはいいかな。次回も温泉開拓したい。



　帰ったら餅2個焼いておしるこで温まる。



以前自作したA-4君のフタ(板に取っ手を付けただけ）を使ってチーズとベーコンを温燻。夜のつまみを作る。焚火台とBBQコンロとスモーカーとオーブンの1台4役が何とか一つにならないかと思って買ったのがA4君。オーブンはまだ試していないが、１台３役なのは確実。




燻した直後だと燻臭いので、最低でも２~３時間寝かせて熟成させる。





わざわざ斜めに張ってまで確保したこの場所だが、富士山は非情にも雲の中へ。。。
他は雲一つ無い天気なのに、富士山だけが雲に隠れている。夕焼けに照らされる富士も見れず仕舞だった。相変わらず自分の日頃の行いの良さが誰に理解されていないのだろうか。この日はこのまま雲の中から出てこないジラしプレイで終了だった。



　テント近くの炊事場。冬季期間は凍結防止で水は出しっ放し。古ぼけた水道だが、この水は只の水じゃない。地下180mから汲み上げた富士山麓特有のバナジウムを含む天然水。このキャンプ場には水割りできる酒を持って行くのが正解だ。



水が美味いと料理が美味い。夕食は牡蠣鍋。既製品の鍋ネタに牡蠣と塩鮭入れたら塩味が丁度良くて美味しかった。



先日自作したファイヤーブラスターを使った焚火。結果から言うとファイヤーブラスターはとても便利。吐くのは簡単だが、そのまま吸うとマズイ。自作したブラスターは60cmだけど、もうちょっと長くてもいいかと思った。これ以上短いと前髪燃やしそう。



　今日の酒は流行のフレーバード・バーボン。青りんご味のEarly Times。酒種分類上はリキュールだそうだが、甘すぎてせっかくの燻製と合わない。普通のバーボンにすれば良かった。。。ちょっとこの酒と合うつまみが思いつかない。



不二家のビスケット、カントリーマアムを焼くと焼きマシュマロの如く、中身がとろーんとして美味しいのをご存じだろうか？今夜は、超甘々系の酔いでしのいだ。たまにはいい。



この日は、大気が湿っていて白っぽい空。星も撮りづらかった。PM21：00頃の写真だが、オリオン座はこの後、地平線をかすめる様に消えて行き、冬の終わりを感じさせる。



この日の最低気温は、－3.6℃。おそらく今シーズン最後の氷点下キャンプだろう。この写真を撮っている21:00頃はまだ氷点下に達していなかった。これぐらいの気温だと武井バーナーも不要なくらいだがシーズン最後、タンク内の灯油を使い切る為に点火した。

バーナーの消火を確認して22:00頃就寝。



長男の心配も無くなった。暑くも寒くもない気持ちの良い快適な睡眠。翌朝6:30起床、テントの前には快晴の富士山が。





7:05日の出。湿った大気を大げさに照らし放射線状に広がる光。わずか数秒のこの光景、何回見ても見飽きない。



朝食は富士山見ながらTKG。生卵だと楽勝でごはん一合行けてしまう。



ずっと続いた緩い風のおかげでテントは乾かす必要が無いほど凍結も結露もしておらず、久々にポリコットン生地の恩恵を受ける。食器を乾かしながら富士山をぼーっと眺めて暖冬の冬キャンプシーズンが終了。







晴天で富士山はよく見えるが、相変わらず大気は霞んでいて白っぽい。早くも春の訪れを感じる朝だった。今年は週末の天候不順や長男の受験があり、あまり冬を楽しめなかった。

しかし春には春の楽しみがある。3月には多くの河川で渓流釣りが解禁される。今年はどこにヤマメを釣りに行こうか、そろそろサボっていたフライを巻き始め、春キャンプの準備を開始しよう。



■朝霧ジャンボリーオートキャンプ場
　 〒418-0107 静岡県富士宮市佐折634
　 TEL：0544-54-5200
　 http://www.asagiri.net/camp/


■ 田貫湖休暇村「富士山恵みの湯」
　 〒418-0108静岡県富士宮市猪之頭1162-3
　TEL 0544-52-2066
　 http://www.qkamura.or.jp/fuji/hotspa/

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