■2019年2月2日(土）～3日(日）静岡県富士宮市　朝霧ジャンボリーオートキャンプ場

厳寒の朝霧でソロキャンプ再始動。久しぶりのソロに朝霧ジャンボリーを選んだ。



　もう見飽きた景色だと思ってたけど久しぶりに来たら新鮮だった。富士山手前の下り坂をどう表現するかが構図の決め手になる。どうやって撮ったらいいのか相変わらず答えが見つからない。この場所でのいつものモヤモヤ感。。。ジャンボリーに来たんだ。




　この日、夏タイヤは入場制限されていて週末なのに空いていた。どこに張ろうか選択の余地がある。いつもMサイトだから違うところに張ろうと思っていたのに、あの場所を見つけて結局Mサイトにした。ソロキャンプデビューの時に張った場所が空いていたのだ。

過去記事：初めてのソロキャンプ。朝霧ジャンボリー



















　初めてのソロで他人の目が気になった事、何したらいいのか分からなかった事、星空撮りたいのになかなか夜にならなかった事、一人の時間ってなんて久しぶりなんだろうと思った事、あの日を振り返る。

家族で何回も行った栃木県の日光湯本と同じくらい、ここは自分の記憶に残るキャンプ場かも。



キャンプ場には14時頃着。今日のテントはノルディスク アルヘイム。フロアレスで使うと靴の脱ぎ履きが無くていいし、足の保温を靴に頼れる。









　今日はラジオのニュースで紅富士に適した気象条件だと聞いた。本当はしくさんとぴのこさんが行った佐野川温泉に行きたいと思っていたのだが片道50分もかかるので、紅富士の時間を逃してしまいそうだ。だから近所の風の湯に行った。



　急いでカラスの行水。紅富士の時間に間に合った。



赤い富士山を久々に見た気がする。夕暮れ時のほんの15分。だらーっと眺める。



　日が暮れたら直ぐに氷点下に入り、武井バーナーに約1年ぶりに着火。めずらしく燃焼具合は絶好調だった。





　紅富士の後にはブルーアワー、赤だの青だの光の色彩が素晴らしい。一人で過ごすアウトドアって、そういえばこんな感じだった。





　今日の酒はマンガの影響で日本で一世を風靡したワイン、モンペラの2015。カベルネソーヴィニヨンとメルローの比率を毎年変えるワイン。

　不味い年と美味い年が極端に違うが、2015年のモンペラは最近の中では一番だと思う。こいつに山崎精肉店の馬刺しを合せるが、ニンニクが邪魔。。。生姜だったらバッチリ。このワインのおかげでいいソロキャンプになった。




　夕食は、コールマンのレシピ、牛モモ肉のビール煮。ライティング失敗して写真映えしなかったけどとても簡単で美味しかった。




　さて、久々に星空でも眺めましょうか。誰かのテントの上にあった冬の大三角を。


　寒いけど楽しい。暗闇の中に甲高いシャッター音が響く。シャッターが開いて閉じるまでに20秒かかる。その間、息を止めている自分に気づく。


　久々に300ショットくらい撮って星流そうと思ったのだが、20ショットとったところで雲が出てきてしまった。






　最低気温は－8℃。冷たいカメラで手がかじかむ。テントに戻って指先を温める。

SOTOストームブレイカー+コールマンヒーターアタッチメントも絶好調、暖房能力は武井に引けを取らない。







　翌朝、6時半に目を覚ます。




　光の帯が伸びてくるのをファインダー越しに見る。カメラのバッファがフルになるのを避けながらタイミングを計りながらシャッターを押す。


　今かな、もうちょっと先かな。光が伸びるのが先かフレアとゴーストが出てしまうのが先か、ほんの数十秒の葛藤、この瞬間が最大の癒しになる。












　今日キャンプデビューの道具SOTOストームブレイカー(左）。ヒーターアタッチメントの上に置いて炊飯。強火で炊くとあっと言う間に炊けて芯飯になってしまう。弱火を継続、ゆっくり沸騰させて炊く。

　炊飯の時間を計る必要は無い。ご飯がパチパチって鳴るのを待つ。ご飯が炊けると必ずパチパチって音がする。パチパチ音が聞こえたら火からおろしてコッフェルをタオルでくるんで蒸らす。蒸らしている間に魚を焼く。オコゲが作りたいならパチパチ音を2分聞く。

MUKAストーブ(右）ではアサリの味噌汁を作る。アサリが開いたら直ぐに火を止める。アサリは沸騰前に同じ温度で一斉に開く。ポップコーンのように。桜の開花のように。



　ごはんは美味しく炊けた。朝食のごはんは柔らかめが好きなのだが、今日はストームブレイカーの火加減を確かめたくて水と米の割合適正で炊いたら普通のごはんになった。当たり前か。




　富士山見ながら和食。なんか最高に上手いんだよなぁ。



　ストームブレイカーはこれで炎全開！晴天下だと炎が全く見えない。火点いてるのか点いてないのか、音で判断しなければならないバーナーのようだ。







　1年振りのソロキャンプ、久しぶりの富士山と星空撮影。

　ゆっくり流れる時間の中で、写真を押さえる集中力を必要とする。赤色や青色や光の帯や星空とか雲とか1泊2日の中に逃せない時間が連続的にいくつも来て、カメラで応答すると大自然と対話した気持ちになる。

　これがソロキャンプの醍醐味なのだと改めて思う。撮影枚数318枚。このシャッター数が朝霧ジャンボリーでの充実ぶりを物語っている。再始動に相応しいソロキャンプだった。






■朝霧ジャンボリーオートキャンプ場
　〒418-0108静岡県富士宮市猪之頭1162-3
　TEL 0544-52-2066
　 http://www.asagiri.net/camp/

■ あさぎり温泉 風の湯
　 〒418-0103　静岡県富士宮市上井出3470-1　
　 TEL・0544-54-2331
　 http://kazenoyu.net/

■山崎精肉店
〒412-0048 静岡県御殿場市板妻114-1
TEL:0550-89-1229
　http://kinkaton.co.jp/

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