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ファミリーキャンプのちソロキャンプ

ソロって楽しいの?ってよく聞かれます。言葉では答えられません。でも写真で伝える努力してます。

高ボッチ高原 ソロキャンプ

   

注:2018年以降高ボッチ高原でのキャンプは禁止されています。


■2016-12-03(土)~04(日) 長野県塩尻市 高ボッチ高原

11月の大雪で一旦閉鎖された道路が解除された。昨年一番悔しい思いをしたキャンプ、高ボッチ高原へ。
高ボッチ高原 ソロキャンプ




 昨年来た時はここからの富士山は見えなかった。今回は見せてくれるのか、天気予報は完璧じゃなかったから大きな期待をせずに自宅から中央道経由で3時間、200km先の高ボッチ高原に向かう。

 14:00頃着。富士山が顔を出してくれた。高ボッチから見る初めての富士山。距離はあるのに想像よりも大きく見える。この景色を見て軽く感動したが、今思えばこの景色はこの場所の「単なる普通の日常」だ。
高ボッチ高原 ソロキャンプ






 張ろうと思っていた一等地にはキャンピングカーが停められており、既にいくつもの三脚が設置されていた。止むを得ず車の出入りが激しそうな小さな空き地にアルヘイムを張る。
高ボッチ高原 ソロキャンプ




 広大な高ボッチ高原。ここはキャンプ場じゃないので、水場は無い。トイレは比較的綺麗な水洗トイレが駐車場にあるのだが冬季は閉鎖。代わりに簡易トイレが設置されていた。野営だが比較的キャンパーにも優しい。
高ボッチ高原 ソロキャンプ


高ボッチ高原 ソロキャンプ




 この季節、高ボッチ高原は早朝の雲海が発生し易い気象条件になるのでカメラマン達の人気スポットになっている。もちろん自分の目的も同じだが、まだ2回目の訪問なのでイマイチ勝手が分からない。

 どこに三脚を立てるか、レンズはどれを使うか、翌朝のショータイムを考えながら高原をうろちょろ散策する。
高ボッチ高原 ソロキャンプ








 標高1,600m超えに備えて今日は最も寒い時に使うアウトドアウェアで身を固めて来た。暖房は要らないくらいなのだが、久々に武井301Aに点火。気化して安定した後も突然炎上したりしていたが、3度目ぐらいの着火で落ち着いた。
高ボッチ高原 ソロキャンプ




 夕食は武井の上にコッフェル置いて牡蠣鍋。食器洗いが出来ないので簡単な物で済ます。
高ボッチ高原 ソロキャンプ



それと以前紹介したソロクッカーを使った簡易オーブンで牛モモのローストビーフ。久々にローストビーフ作ったのだが、簡単で美味しくお腹に優しい。これから定番になりそう。
高ボッチ高原 ソロキャンプ



 今日の酒は芋焼酎 黒霧島。
高ボッチ高原 ソロキャンプ


508Aで温めて飲んでいたら突然アルコールバーナーみたいに火が付いた。黒霧島って着火するのね。。。知らなかった。この写真、慌てて撮ったらスーパー日の丸構図になってしまった。。。
高ボッチ高原 ソロキャンプ



軽く酔いつつ21:00早めの就寝。







 翌朝AM4:30起床。氷の様なブーツにつま先を入れる。氷の様なグローブに指を入れる。。。

 外に出たらテントとオリオン座の位置関係が丁度良かったので、何も考えずいつもの露出で撮影。後から写真を確認したらびっくり、月明かりが下から邪魔しているが撮影が難しい冬の天の川が写っている。。。
高ボッチ高原 ソロキャンプ



 オリオン座のベテルギウスが天の川の中にある事をご存じだろうか?とても薄い天の川、肉眼では見えない。あと1時間も早起きすれば、もっと高い位置でクッキリ撮れたのに。。。惜しい事をした。次回はAM3:30に起きよう。

 さて、のんびり星空撮ってる場合では無い。早く三脚立てに行かないと撮影場所が無くなってしまいそうだ。AM4時ごろから沢山のカメラマンが到着し、着々と準備を進めている。見える範囲だけでも50人以上は既に居る。




 たくさんの三脚の間をすり抜けて昨日決めた撮影ポイントに移動。一人分の幅しか無い山沿いの獣道を進む。AM5時02分とりあえずワンショット。富士山が見えているのかどうかはまだ暗くて分からない。
高ボッチ高原 ソロキャンプ

ここで朝日と雲海を待つ。カメラが冷たくて手がかじかむ。時々吹く強い風は頬を刺すようだった。






 長い沈黙の後、ゆっくりショータイム開演。AM5:20 富士山と夜景と諏訪湖の空に日が射して橙から蒼へのグラデーションを作る。「息を飲む」とはこんな景色を前に使う言葉だろうか。
高ボッチ高原 ソロキャンプ




 一枚の写真に入れる光の要素が複雑で面白い。あっちを立てればこっちが立たず、寒さなんて途中で忘れてしまった。釣れない釣りと富士山の撮影はとてもよく似ている。考えても考えても答えは出ない。でも考えずにはいられない。
高ボッチ高原 ソロキャンプ




 刻々と明るくなっていく。少しずつISO感度を下げ、絞っていく。時々突風が吹き、重たいレンズが揺らされてパンフォーカスの邪魔をする。
高ボッチ高原 ソロキャンプ



5:50分。街の気温が上がり雲海が出現。周りで撮っているカメラマン達の歓声が沸く。
高ボッチ高原 ソロキャンプ





 富士山と南アルプスの2ショット。ここから見る富士は普段のエロさがない。人々の様々な生活を反映するような夜景を雲の上から見下ろす、自分が見た中でも最も神々しい富士だと思う。
高ボッチ高原 ソロキャンプ








 富士山の左側に見える八ヶ岳連峰を強い朝日が照らす。隣のグループカメラマン達が話していた。「このグラデーションの色を撮って、アプリでイジってないって言っても誰も信じてくれないよ。」自分もそう思った。

高ボッチ高原 ソロキャンプ




 日が出てしまう前に場所を移動、富士山の反対側には北アルプスが見えるのだ。順光の朝日に照らされた北アルプスも見たい。車で1、2分の第2駐車場へ。
高ボッチ高原 ソロキャンプ


高ボッチ高原 ソロキャンプ




 陣馬形山にも匹敵する景色。こちらにも雲海が出現。槍ヶ岳も穂高岳も御嶽山も美しい。3,000mの壁、多くは語らない。このスケール感を写真や文章で説明するのは不可能だ。
高ボッチ高原 ソロキャンプ


高ボッチ高原 ソロキャンプ


高ボッチ高原 ソロキャンプ


高ボッチ高原 ソロキャンプ





富士山側に戻ったら諏訪の街は完全に雲海の中へ。
高ボッチ高原 ソロキャンプ



ショータイム閉演。AM9:00雲海は少しずつ消えていき、この場所の「単なる普通の日常」に戻る。
高ボッチ高原 ソロキャンプ



高ボッチ高原 ソロキャンプ


高ボッチ高原 ソロキャンプ






 4時間の間、次々と表情を変え続ける、ふもとっぱらや精進湖とは異なる独特な富士山。また同時にダイナミックな北アルプスを眺める事が出来る多彩な風景。まさに高規格キャンプ場ならぬ高規格野営地。

星空も構図と露出をじっくり追い込んでみたかった。師走の高ボッチ高原、今年一番のソロキャンプだった。


■ 高ボッチ高原
〒399-0711 長野県塩尻市大字片丘
  電話:0263-52-0280
http://www.city.shiojiri.lg.jp/kanko/takabocchi.html









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この記事へのコメント
へりさん…朝からいいもの見させていただきました。
雲海、諏訪湖が隠れるほど広がるものなんですね。

こんな景色見下ろせるなんて、すごい贅沢。

写真でも呼吸忘れるくらい見入ってしまうのに、その場にいたらシャッター切るの忘れちゃいそう。

前回のリベンジができてよかったです!
前記事で高ボッチの文字が出てきた時「キター!!」っと心の中で叫びました(笑)

この前へりさんのおすすめした本を買ったんです。
カメラちょっと勉強しようと思って。

へりさんの写真はなんか胸を掴まれるような感覚になるので自分(相方)もそんな写真撮れるようになりたいです。

話が逸れましたが、今年ももう終わりですが来年も素敵すぎるお写真楽しみにしております!!

noelhinanoelhina
2016年12月07日 07:39
へりさん どうもです!


いやぁ~ 何時もながら素晴らしい写真です!

暗くなったら「呑んで寝る」の生活を改めないといけませんなぁ~(爆)
おおてつ
2016年12月07日 09:37
私もこの日ふもとっぱらにいたのですが、朝焼けのグラデーションはコチラの方が数段上ですね!
(写真余り撮らなかったので更新できませんが・・)

本領発揮したへりさんの記事にすっかり魅了されてしまいました。

夜景に富士山のシルエット、朝焼けのグラデーション、どれもお見事です!

この冬はどんな絶景を見せて頂けるのか楽しみにしております(^^)/

オフラインオフライン
2016年12月07日 11:15
こんにちは。
明け方の星空の写真、すごいですね。
ちょうどオリオンのベルトの横の斜めのラインは流れ星ですか?
グラデーションがとても幻想的な雰囲気です。

雲海の写真もすごいですね。
私たちもこういった所でキャンプをしてみたいです。

zero21keizero21kei
2016年12月07日 11:46
やっちまいましたねー泣
これは羨ましいの一言です^^
定点の写真お見事過ぎて言葉が出ません
そもそも雲海発生だけで感動モンなのに
そこに街と湖と富士にあれやこれ
きっとその場にいたら他のカメラマン同様
ざわざわするのでしょうが
いやー素晴らしい!
良いもん見せていただきました!
ありがとうございます^^

劇団にひき劇団にひき
2016年12月07日 13:17
こんにちは!

もう、写真だけでもすごすぎて、息を飲んでしまいました。へりさんの写真、記事はいつも感動します。何度も読み返してしまいました。

星空も、雲海もほんとに素晴らしい景色ですね!こんな素晴らしい景色を見たら、ほんとに寒さを忘れるでしょうね。
でも、こうした景色を見るためにはかなり早起きをしないといけないですねw

感動をありがとうございました。
次の更新も楽しみにしています。

naopionnaopion
2016年12月07日 16:29
こんにちわ。

いやいや、思わず息を呑みました。
言葉が出てきません...。
素敵な写真ありがとうございました。

ん?そ、その景色は今年の夏に僕が見に行きたかったけどトラブルで見れなかった景色ですね!
はっきり言って僕がみた情報誌の写真より数億倍へりさんの写真のほうが素敵ですw

ediedi
2016年12月07日 18:36
お見事‼︎の一言に尽きますね‼︎

素晴らしい‼︎

3Strong3Strong
2016年12月07日 18:39
こんばんは〜
今朝から3回くらい見ましたが(爆)
いやはや、流石としかいいようがありませんね。
キャンプブログの歴史を塗り替える記事と言っても過言ではないでしょう。

最後まで見てから、最初の富士山の写真を見ると・・・
確かにここでは「普通の日常」ですね。

それにしてもカメラマンが50人とは?!
もしや、精進湖にいた人達や、蛍撮影でいた人達
高ぼっち、全部同じ人ってことはないですよね〜?

しくしく
2016年12月07日 20:49
noelhinaさん
いつもどうもです。
私のレベルの写真は相方さんのカメラで風景も星空も全部撮れます。
(あとは10mm程度の広角レンズがあればいいかも)
是非写真の魅力にハマって下さい。

>へりさんの写真はなんか胸を掴まれる
どきっとしました。親父ギャグが浮かんだのですが止めておきますw

へりへり
2016年12月08日 06:33
おおてつ師匠

どうもです。何をおっしゃいますか、私はおおてつさんの日の出写真とか、キャンプ場の切り取りに刺激受けまくってます。この歳になると、体力が無くて朝遅くまで眠ってられないんですよねw

へりへり
2016年12月08日 06:33
オフラインさん
どうもです。ふもとっぱらにいらっしゃましたか。更新無しは寂しいですね。
この季節は行きたいところ沢山あって迷います。。。次のリベンジは星空写真大失敗したふもとっぱらですかね。月齢のいい日狙ってますw

へりへり
2016年12月08日 06:34
zero21keiさん
どうもです。あれは流れ星じゃなくて飛行機でした。奥様が簡易トイレを我慢してくれれば
ここでキャンプできますよ!(道はところどころ凍ってるのでスタッドレスかチェーン必須です。)

ちょっと車の出入りが多くてウルサイですがトルテュも楽勝で張れるぐらい広いです。以前レポートされていた「ほったらかし」がここと似ているんではと想像してます。

へりへり
2016年12月08日 06:36
劇団にひきさん

どうもです。やっちまいましたーw
もう、1年以上ずっと狙っていたので感無量でした。実はもう少し早く雲海が出てくれれば、街の明かりが雲に映ってエレクトリカルな色になるんですが、次の機会に。

へりへり
2016年12月08日 06:37
naopionさん

どうもです。比較的長文なんで、読者に申し訳ないなぁと思いつつ書いているのですが、何度も読み返すとは。。。ありがとうございます!

冬に撮れる被写体は朝飯前が多くて大変です。でも早起きは三文の徳みたいな気分になれますよ!

毎回「今週のよく見に来てくれた人は」がnaopionさんなのですが、更新もしてないのに来てもらって申し訳なくて。。。頑張ります!

へりへり
2016年12月08日 06:38
ediさん

どうもです。車の故障した時ですか?写真の事ありがとうございます。数億倍は大げさでしょ。ポジションさえ確保してしまえば、誰が撮ってもこの絵になりますよw

へりへり
2016年12月08日 06:39
3Strongさん

どうもです。ありがとうございます。3Strongさんも一眼レフ始められて、いきなりあの絵ですからね。。。刺激受けまくりですわ。

へりへり
2016年12月08日 06:40
しくさん

どうもです。しくさんのコメント見て爆笑してしまいました。もしかしたら同じ人かも。。。ってそれは無いです、きっとw

カメラマンって普通の人が眠ってる時に来て、起きる前に帰っちゃうんで余り見ないですよねw

へりへり
2016年12月08日 06:41
なんてすごい!
こんな写真を撮ってみたい。
けど子連れ犬連れ夫連れでは色々大変&面倒なので私もソロで出かければいいのか!とひらめいた。
来年はソロ活動に力を入れてみようと思いました。

ひらりひらり
2016年12月11日 07:03
ひらりさん

写真って、明るい単眼初めて買う頃が、一番楽しいんですよねぇ。
SIGMAの30mm F1.4なんて撒き餌買っちゃって知りませんよ、どうなってもw
次は星空撮影用にSIGMA 10mm F2.8 FISHEYEあたりでしょうか?

ちなみに今回の富士山の写真はCanon EF70-200mm F2.8Lで撮ってます。もう何本持ってても足りないww

今回は女性カメラマンも多かったですが、女性ソロキャンパーには一度もあった事ありません。
我々おじさんの様な野営は危険でしょうから、防犯のしっかりしたところでソロ活動初めて下さいネ。

へりへり
2016年12月11日 13:55
こんばんは!
ご無沙汰してました。
ちょうど田貫湖でお会いしたが一年前でしたね。
高ボッチ良いですねー 
いつか行きたいと思っているのですが
美しい写真に刺激されてました❗

woodrichwoodrich
2016年12月13日 20:55
woodrichさん

コメントありがとうございます!田貫湖でお会いしたのつい先日の様な気がします。なんか富士山撮り専のような雰囲気があって、一緒に三脚を並べるのが恥ずかしかったです。

高ボッチは是非行ってみて下さい。Woodrichさんみたいなコアキャンパーにぴったりの場所です。ぜひ息子さんと一緒に。

へりへり
2016年12月13日 21:56
 
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